あ、どもども。今となっては昔のことですが、かつてはアパレル業界に在籍していたぼくです。
約5年弱、アパレル業界でレジを打ったり接客したり、お金を数えたり入金したり、売場をつくったり発注したり、在庫を数えたり、メーカーさんと商談したり、シフトをつくったり、面接したり、いろいろとやっていました。
学生の頃から、おとなになったいまでも、そこそこにファッションが好きです。
そんなぼくから言いたいこと。
ファッションにちょっとだけ興味を持ちはじめた、そう!あなたです。
そこのあなたにこれだけは言いたい。
YouTubeでそこらじゅうにはびこってるユニクロ特集の動画はゼッタイに観るな。
ユニクロ動画を観ないほうがいい理由
ファッションに興味を持ちはじめたばかりで、まだじぶんの着る服をじぶんで決められない、そんなあなたがユニクロ動画を観ないほうがいい理由。
それは、そこらじゅうみんなおなじになるから。
ユニクロとは
ユニクロとは、山口県がなんちゃらで、名前の由来は「ユニークなんちゃら」の略で・・・とか、そんな話はウィキペディアをみればいい。
ユニクロがやっていることふたつ。
ひとつは、あらゆるシチュエーションにおけるベーシックスタイルを提案すること。これによって、ファッションに興味を持ちはじめた人はもちろんのこと、ファッションに興味がない人でも、ユニクロならまず失敗しないだろう、などといった理由で、幅ひろいユーザーを獲得することにつながっている。
そして、もうひとつは、提案する服を大量に生産してコストを抑えることによる品質の向上。つまり、低価格なのに高品質ということであり、コストパフォーマンスが良い(コスパが良い)とも言い換えることができる。
アパレル経験者から言わせてもらうと、現状のユニクロ、価格のわりに品質が高すぎるといっても過言ではありません。いや、むしろやりすぎです。
基本的なコスパの良さがあるのに、さらにクリストフ・ルメール(Uniqlo U)、ジル・サンダー(+J)、ジョナサン・ウイリアム・アンダーソン(JWANDERSON)といった著名なデザイナーとのコラボレーションまでしたら、これはもう、卑怯です。ズルいです。
インフルエンサーのユニクロ押し
ただでさえ、もはやなにもしなくても売れてしまう状況にあるユニクロを、YouTubeやInstagram、Twitterなどで影響力のある、いわゆるインフルエンサーたちがこぞってユニクロの特集をおこなっています。
YouTubeでユニクロの動画をあげる理由はなにか?
それは、動画の視聴数が稼げるから。YouTubeにおいては基本的に視聴数が稼げればお金が稼げます。地上波テレビとほとんど同じ仕組みです。
特にYouTubeにおけるユニクロに関する内容は、Uniqlo Uや+Jに関すること、SS(スプリングサマー)おすすめ商品、など、動画の構成や編集こそちがえど、どこもかしこも同じようなことを発信しておりなにもおもしろみがない状態です。
特にひどいのは、ファッション業界に関わっている、もしくは関わったことのある人間が積極的に発信していること。
先ほども言いましたが、ユニクロの商品はなにも言わなくても売れる状態です。むしろ彼らインフルエンサーがユニクロに関する情報を発信することによって、品薄、品切れ状態を助長しており、本当に必要としているファッション初心者な方々の手に、ユニクロの商品は届いていません。
ファッションに興味はないけど、それなりの洋服を、それなりの価格で購入したいとおもっている人は、そんなこともわからないままに、店頭に置いてある売れ残りの商品を購入する人もいるでしょう。
ファッションに興味があり、アパレル業界にも身をおいたことのある自分としては、YouTubeやInstagram等で、ユニクロの新作をレビューするインフルエンサーは、邪魔でしかありません。
彼らは表向きには、ファッション初心者のためだとか、ファッションやアパレル業界の将来のためだとか、言うかもしれませんが、だとしたら、ユニクロ商品のレビュー動画はいますぐにやめるべきです。
YouTubeのユニクロ動画は観るな
商品紹介をするユーチューバーでもなければ、商品をすすめるユニクロ関係者でもない、一般消費者であるぼくとして言いたいこと。
それは、YouTubeにあるユニクロに関連した動画は観るな。
ということ。
それらを参考にすればするほど、他人とおなじ洋服になります。もっといえば、他人とおなじ感性になるということでもあります。